高校生マフィア
片手を上げて階段を下がっていく陸を、姿が見えなくなってくるまで見ていた

「……」

携帯を開いた
父に伝えておくべきか…

「………」


「おーっすヒーメーーっ」

即座に振り返って右足を上げた
すると、春樹が両手を上げた

「ぅおッ!!ちょ、雪姫怖い!!」
「父に最低限の護身術は教えられてるんだよ」
「護身って…俺何も危険なことしねぇし!!」
「してるだろ。現在進行形で」
「あっはーっ」

…この馬鹿
一々ペース崩される。むかつく。

「何々ー?陸と何話してたーっ?」
「関係無い」
「いーかー雪姫ー。陸は爽樹のモンだぞー」
「知ってる」

今、陸と深刻な話を…

「何ー?ホストのお兄ちゃんの話ー?」

「!!!!」

コイツも、やっぱり?

「あ、何?当たりー?イエーイ」
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