高校生マフィア
咄嗟に、涙を目に浮かべて春樹を見上げた
すると、クラス中から色んな声が聞こえた
勿論、私擁護の発言
「何々?藁間さんどうしたの?」
「藁間っ、春樹に何かされたかっ!?」
「ちょっと春日!!雪姫に何したのよっ!!」
春樹は、どんどん顔に汗を浮かべた
「え…?えちょ、俺は何も…」
「ごめんね春樹君…私が悪かったの…ごめん…ね…?」
「てめ春樹ィ!!藁間さんに何しやがった!!」
「あー!!春樹が雪姫ちゃん泣かせたー!!」
「キショーイ!!」
「キショッ…!?」
「もーいいよ!行こ!雪姫ちゃん!」
「ぅん……」
最後に鼻をすすって、春樹にぺこりと頭を下げて駄目押し
後ろを向いて歩き出すとき、泣きそうな顔になった春樹に、皆に見えないように笑ってやった
どうせ4時限も先生騙して見逃してもらったんでしょう
でも、私の方が演技は上手いんだよ…
にしても、今度【姫】って言ったら…
殺す……!!
バッグから弁当箱を出して、爽樹(サキ)の待つ屋上に走った
藁間 雪姫-ワラマ ユキヒメ-
2年B組
天才詐欺師
すると、クラス中から色んな声が聞こえた
勿論、私擁護の発言
「何々?藁間さんどうしたの?」
「藁間っ、春樹に何かされたかっ!?」
「ちょっと春日!!雪姫に何したのよっ!!」
春樹は、どんどん顔に汗を浮かべた
「え…?えちょ、俺は何も…」
「ごめんね春樹君…私が悪かったの…ごめん…ね…?」
「てめ春樹ィ!!藁間さんに何しやがった!!」
「あー!!春樹が雪姫ちゃん泣かせたー!!」
「キショーイ!!」
「キショッ…!?」
「もーいいよ!行こ!雪姫ちゃん!」
「ぅん……」
最後に鼻をすすって、春樹にぺこりと頭を下げて駄目押し
後ろを向いて歩き出すとき、泣きそうな顔になった春樹に、皆に見えないように笑ってやった
どうせ4時限も先生騙して見逃してもらったんでしょう
でも、私の方が演技は上手いんだよ…
にしても、今度【姫】って言ったら…
殺す……!!
バッグから弁当箱を出して、爽樹(サキ)の待つ屋上に走った
藁間 雪姫-ワラマ ユキヒメ-
2年B組
天才詐欺師