不良様の愛は甘い
誰がどう見たって、私とアイツとじゃ釣り合わない。
「それもそうだよね!ゴメンね、変なこと聞いて!」
「全然いいよ!……よし、終わった!ありがとう!」
休み時間も終わり、今日最後の授業が始まる。
チャイムが鳴り、授業はこれで終わり!後は帰りのHRだけで帰れる!
すぐ、帰れるように鞄の中に荷物を詰めていれば。
バンッ!!と大きな音を立てて後ろのドアが開かれる。
そこに立っていたのは、
雨宮恋二!!
「由莉。帰んぞ」
「え?」
「迎え行くつっただろうが」
確かに言った。けど、早くない?
しかも、全員の視線がこっち向いてて嫌なんだけど………。
「いや、でも、まだ帰りのHRが〜!」