不良様の愛は甘い



「だって、昨日の放課後からの今だよ?今日、一緒にいる所見られて明日、ディスられるんなら分かるわ!」




「でも、そういう情報ってさムダに回って来るの早いじゃん!だから、あると思ったんだよ〜」



上履きに履き替えて教室に向かいながら、そんなくだらない話しをする。




「しかし、まだ希望はある!」



「何言ってんの?美来」



希望って何の希望だよ。



そんなディスられる希望とかいらないから!




「下駄箱になくても机にさシネ!とかキモいとか!書かれて教科書とかはビリビリで!」




「じゃあ、言うけど!もし、あったとして美来は助けてくれないわけ?」



「何言ってんの!助けるに決まってんじゃん!あたしが聞きたいのは「俺の女に何すんだ!」っていう台詞が聞いてみたい!」




「はっ!今時、そんな決め台詞言う人いないから!ほんと美来はドラマの見過ぎ〜!」 




< 23 / 52 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop