不良様の愛は甘い
「だって、昨日の放課後からの今だよ?今日、一緒にいる所見られて明日、ディスられるんなら分かるわ!」
「でも、そういう情報ってさムダに回って来るの早いじゃん!だから、あると思ったんだよ〜」
上履きに履き替えて教室に向かいながら、そんなくだらない話しをする。
「しかし、まだ希望はある!」
「何言ってんの?美来」
希望って何の希望だよ。
そんなディスられる希望とかいらないから!
「下駄箱になくても机にさシネ!とかキモいとか!書かれて教科書とかはビリビリで!」
「じゃあ、言うけど!もし、あったとして美来は助けてくれないわけ?」
「何言ってんの!助けるに決まってんじゃん!あたしが聞きたいのは「俺の女に何すんだ!」っていう台詞が聞いてみたい!」
「はっ!今時、そんな決め台詞言う人いないから!ほんと美来はドラマの見過ぎ〜!」