ココロの好きが溢れたら


「テーブルの上に封筒なかったか?」

「封筒?」


封筒、封筒……。

あ、これかな?


携帯を耳に当てながら封筒を探すと、確かにテーブルの上に白い封筒が置いてあった。

なにやら封筒にはハルの学校の名前が印刷されていて、中に入っているのが大事な書類だってことは分かる。


「あったよ!白い封筒のでしょ?」


「そう。悪ぃんだけど、それ持って来てくれるか?今日コーチに提出しなきゃいけないやつで」


え!

それは大変だ!

やっぱり大事なやつだったよ!!


「分かった!今すぐ持ってく!」

「サンキュ。気をつけてな」


急げ!急げ!


朝、ハルがコーチは用事があって、今日は12時に学校を出ちゃうって言ってたから。


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