ココロの好きが溢れたら
「ねぇ、どうかした?」
そろそろ焦ってきて泣きそうになっていたら、1人の女生徒に声をかけられた。
「あ…」
髪をポニーテールにまとめた美人さん。
見ただけでも鍛えているのが分かる程に引き締まった体で、スラッとしたモデル体型。
すごい美人さんだ…。
「ここの生徒じゃないよね。行きたいところあるなら案内するよ?」
「あ、ありがとうございますっ」
美人な上に優しいなんて…。
クライミング部に用があると言うと、どうやらその美人さんはクライミング部の生徒だったらしい。
「今から戻るところだったんだ。一緒に行こう」
「は、はいっ」
よかった〜…。
これで間に合うよ…。