ココロの好きが溢れたら


「ハル」


「悪い、抜け出せなくて迎えに行けなかった。…大丈夫だったか?」


「うん!ちゃんと封筒持ってきた!」


「いや、そうじゃなくて……男に絡まれたりしなかったかを聞いてんだけど」


「え?」


「あー、うん。何でもねぇよ…サンキューな」



変なハル。

何を言いたかったんだろう?


あ、そうだ。


「ハル、彼女がここまで案内してくれたの」


隣にいた彼女のことをハルに伝える。

彼女がいなかったら、確実に迷子になってたよ。



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