ココロの好きが溢れたら
「早く食べないと冷めちゃうよ」
「うん。あと1分」
そう答えた私に、真緒ははぁ…と呆れたように息を漏らす。
だって、本当にカッコいい。
「一応聞いてあげる。今日はどんな写真だったの?」
「よくぞ聞いてくれた!ほら見て!めちゃくちゃカッコいいでしょ!?」
ほら!と真緒に見せた彼の写真。
画面にはソファに片足を立てて仰向けに寝転がり、腕を枕にして昼寝をする彼が写っている。
ブラウンの髪に、少し日に焼けた肌としなやかな筋肉がついたスラリとした身体。
顔は凛々しく、この写真では目を瞑っていて分からないけれど、アーモンド型のキリッとした二重瞼と漆黒の瞳がより彼の端正な顔立ちをより引き立てている。
そこらの芸能人よりも数倍イケメンでカッコいい。
「身長は176cm、サイズは上から93.76.97。血液型はなんとO型の私と相性バッチリのA型!それでね……」
「はいはいはいっ!分かったから!もう何回も聞いてるからっ」
あら残念。
もっと聞いてもらいたかったのに。