ココロの好きが溢れたら
困惑しながら家の中に入る。
玄関で靴を脱いで入った私は絶句した。
なにこれ。
なにこの家っ…!
家の中は開放的な構造だった。
一階から上の階まで天井が筒抜け構造になっていて、上の階に続く階段は螺旋階段。
リビングの壁一面が大きな窓ガラスになっていて、そこから入る日差しがポカポカと暖かそう。
その窓の外には広々としたウッドデッキがある。
「陽毬、このリモコンのボタンで日差しが調節できるのよ」
リモコン?
お母さんが手に持っていたリモコンを操作すると、両端からブラインドカーテンが出てきた。
まって。
頭がついていかない。