ココロの好きが溢れたら

「ハルを好きなことは止めない。今更他の人を好きになんてなれないから」


真っ直ぐに俺の目を見つめる陽毬の瞳からは、強い意志を感じる。

それから表情を崩してにこりと笑った陽毬は「覚悟してね」と笑った。


「私、本当は大人しい性格とは無縁の性格なの。友達には騒がしいとか喧しいとか言われてるし」


へぇ。

見た目大人しそうにしか見えないけどな。


「陽毬、もう分かってると思うけど。俺は陽毬のことは好きじゃない。

送られてきてた写真も迷惑にしか思ってなかった」


キツイ言い方だと思う。

でも、正直に話してくれた陽毬に対して偽りの優しい言葉を並べるのも違うと思うから。