"死なないで"なんて、言わないで。
「お願いだから。死なせて……」
目からは大きな粒が溢れだしてく。
ジョンは静かに茅菜を抱き寄せ、背中をさすってあげた。
今まで言えなかったこと、出せなかったことが一気に溢れ出した。
「ごめん。分かってあげられなくて。でも、茅菜が死んだら悲し部人は大勢いるんだぞ」
「…… 」
「わかった。あと1週間待っててくれないか?」
「なんで?」
「茅菜の気持ちを返させてみせる」