"死なないで"なんて、言わないで。
みんなからの話を録音し、繋げていく。
「これでいいかな……。あとは」
ガチャ、誰かが入ってくる。
「ジョンくん。帰ってきてたそうだね」
「久しぶりに見ると大きくなったわね」
「おかげさまで。おじさんおばさん」
そう。
入ってきたのは茅菜の両親。
高そうなスーツにみをつつみ、茅菜が居なくなったにも関わらず落ち着いた様子だった。
「ジョンくん。今日は何用だね」
「茅菜の事なんですけど」
「居場所を知ってるの?」
「一応」