"死なないで"なんて、言わないで。


茅菜が2歳の頃。






2人には15歳の男の子がいた。






桜樹財閥の後継者として勉強に力を入れ、愛情こめて育てた。







成績優秀、運動もできる。







そして人当たりの良い性格。








何もかもが完璧だった。








何不自由ない生活を与えてあげていた。









「優大(ユウタ)。顔色が悪いようだけど?」










「そう?大丈夫だけど」








「心配だわ……。明日病院に行ってらっしゃい」









「うん」






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