"死なないで"なんて、言わないで。



その日から茅菜は医師と一緒にスケート場に通った。





夏休みに入り、暑さが厳しくなっていくに比例して、体の調子も悪くなっていく。








目眩が増え、服用する薬も増えてきた。












「茅菜……大丈夫?」







「うん!なんとかね」









「無理しないでね」









「分かってるよ。それより1回通してみない?もうすぐ大会だし」









「いいね!どっちが点数取れるか勝負しよ!」











叶逢の滑りは一段と良くなっている。






< 112 / 199 >

この作品をシェア

pagetop