"死なないで"なんて、言わないで。
通話ボタンを押して出てきたのは眠たそうな声のジョンだった。
「おはよう」
「んー、おはよぉ」
「ドナー。ありがとう」
「あー、聞いたんだ。いいえ、お礼を言われるような事じゃないよ。俺は茅菜に生きていて欲しいだけだから」
「うん。」
「フリー頑張ってね。応援してる」
「ありがとう。またね」
「うん」
通話を切り最後の気合を入れるためにパシっと、ほっぺたを叩いた。
巴には、絶対負けないから。