"死なないで"なんて、言わないで。
片時も茅菜のそばを離れないジョンを、みんなは心配し始めた。
茅菜は、確実に助かる訳では無い。
病気の進行が早かったぶん、治療がおくれその分大きな負担が治療でかかるのだ。
もし、茅菜が助からなかったら……。
ジョンは、一緒にこの世から去ってしまいそうだった。
そんなジョンを支えてくれたのは高貴と叶逢だった。
叶逢は、初対面だったのにも関わらず親しくなり悩み相談までできる仲になって行った。
「ジョンさん。無理しすぎですよ。私が今日はついときますんで家に帰ってください」