"死なないで"なんて、言わないで。
「私もね、何回か告白されたんだよ」
「おい、」
「結構持てるんだからね。前だって」
「茅菜!」
そう言ってジョンは、私を強く抱き締めた。
目からは1粒の涙が流れるのがわかった。
ジョンの腕は前よりしっかりしている。
それに、色気も増えて大人っぽくなった。
「一昨日は女の人と会ってない。それに、今まで茅菜以外親しくした人はいない」
「え?」
「一昨日の人は俺の友達だよ。男友達。」
「男?」
「あっちではロン毛の人は少なくない。」
「そうなの?」
「あぁ、俺が愛するのは茅菜以外いない」
「っ、」
「ずっと言いたかったんだけど」