"死なないで"なんて、言わないで。
私の名前は、桜樹 茅菜(サクラギ チナ)。
高校一年生の15歳。
2日前にこの高校に入学した。
私が入学した学校は、エリートたちが通う一流校だ。
私の両親は財閥界でもトップの桜樹財閥の社長と、社長秘書だ。
おじいちゃんは会長でおばあちゃんはアパレルブランドを立ち上げた一流のデザイナー。
そんな中生まれた私は必然的にこの学校に入学させられた。
「急になに?!」
「何って、俺のセリフだよ!飛び降りようとしてただろ!」
「はぁ!そんな事するわけないでしょ!」
「え!」
「蝶々が飛んでたからつい登っただけ。死のうなんてしてない。しなくても」