"死なないで"なんて、言わないで。
「それなら届いてた」
轟が持ってきたのは小さな箱に入ったネックレス付きの香水だった。
これが香水?
蓋を開け匂いを嗅いでみると、柑橘系のいい匂いがした、
「柑橘系ね」
「柑橘系なら、男女問わないでいいんじゃない?」
「確かに。甘いのが好きとかハーブの匂いが好きとか言う人いるけど、その反対の人もいるからね」
「うん。それに比べて柑橘系は、当たり外れが少ないからね」
「よし!」
他にも、リップスティックやアイシャドウなどの新商品をチェックしてやっと終わったのは2時頃だった。
それから寝るのではなく次は経理的なところをしなければならない。
「茅菜!」
「……」
「起きろ」
「んー。今何時?」
「6時」
「え!もう」
3時くらいまで仕事を続け、ようやく寝れたと思えば3時間ほどしか眠れなかった。
「学校だよね」