"死なないで"なんて、言わないで。
「いや。休み」
「なんでこんな早く起こすの」
「ドレス。見に行くんじゃないのか」
「…………やば」
ダンダン。
「なんか騒がしいな」
「寝坊でもしたんでしょう」
「夜遅くまでしてたんだろうな。それよりテストの結果聞いたか?」
「ええ。学年一だったらしいですよ」
「さすが我が娘」
2人が朝食を食べ終えた時、身支度を済ませた茅菜が出てきた。
無言のまま食事を終え、ドレス店に向かった。
そのお店はおばあさんが経営しており、多種多様な種類がある。
「いらっしゃい」
「お母様。ごきげんよう」
「茅菜に似合うものを選んでください」
「分かったわ。こちらに来なさい」
「はい」