一生一緒
暴走族の姫になると言うことはそれだけ危険が伴うと説明された。





だけど……





「私、その辺の人より強い自信あるけど……」





ポツリと言えばそれに頷く敏次と腹を抱えて笑う双子。





「確かにお前は強かったけど俺は別に本気だった訳じゃないし…」





「アハハハハ!トッシーぼろ負けだったもんね~!」と環





「アキラも~~」と斎





双子の頭を無言で笑いながら鷲づかむアキラ。





「なんか言った?」






「「わーーーー!!!!!!!!」」





「ですが相手が正統派とは限らないんです。」





と真顔で言う無限。





「正統派?」





「はい。暴走族は大体二種類あります。主にチーム活動をメインとし犯罪や度重なる迷惑行為をしない暴走族とヤクザやクスリといった犯罪行為に手を染める暴走族といるんです。もちろん我々は前者ですからね。美幸さんの場合、後者の暴走族に出会った時が危険なんです。」






「だけど犯罪行為をしているのならこっちは正当防衛で潰せるんじゃないの?」






「……そんなことを言えるのは貴女だけですよ…」





とタメ息をつく無限。





私は首を傾けた。





そんな私の頭を棗が優しく微笑んで撫でる。





「いいからお前は俺らに守られとけ。」





「嫌」





「…………お前はいっつも」



と言いながら怖い顔でユラユラと立ち上がる棗。





「まぁまぁ棗、落ち着いて!」と苦笑しながら棗を止めるアキラ





そんな棗を気にせず私は斎と環の間に逃げた。





「だけど本当に気を付けないといけないんだからね?」と斎






「そうだよ!美幸ちゃんは僕たちの大切なお姫さまなんだから!」と環



そう言われても私は困った顔しか出来なかった。
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