一生一緒

降り注ぐ水が止まり私は名残惜しくホースを持った女子生徒を見て思わず顔をしかめた。






ホースを持っていた女子生徒は普段から恐ろしいような濃いメイクをしているようだが今は顔に水がかかったようで化粧が崩れ無惨な顔になっていた。







「…ちょっと…」






思わず私はグイッとその女子生徒に近寄る。





「な、何よ！？」





泣くどころか怖い顔で近寄ってきた私に怯む女子生徒。






私はポケットからハンカチを取り出した。






「そんな顔で教室に入るつもり？貴女の評判が下がってしまうよ。」






そう言ってハンカチで女子生徒の顔を拭く。





ありがたいことにスカートが濡れたときにハンカチも一緒に濡れたようで拭きやすかった。






「ちょちょっと！？何すんのよ！！！」
「アンタ何やってんのよ！！」






と私の行動に抵抗する女子生徒と騒ぐ周りの生徒。





しかし私はそのスッピンの顔を見て目を丸くした。






「なんだ。本当は綺麗なんじゃない。」





「……は？」