一生一緒
先程までバカにしたように取り囲んでいた女子生徒たちも興味があるのかジリジリと近寄ってきてそっと私のする化粧を見ている。
「はい。貴女の場合は殆どナチュラルに。だけど唇の色が少し暗いからピンク系で補えば明るく見えると思う。」
私がした化粧をみて私達を取り囲んでいた女子生徒から感嘆の声が上がった。
「…凄い…可愛くなった」
「え?本当に?」
「なんか雰囲気変わったよね」
「わ、私はどんな風にしたらいいの?」
堰を切ったように女子生徒達が口々に言い始める。
「まずは……」
別の女子生徒のケバい化粧を落としてまたメイクをしていく。
その完成度に次から次に声が上がる。
「いい?香水もそんなに被るように付けなくっても貴女たちはシャンプーの香りだけでもしっかりしてるんだから」
「だけどあたし、前に元カレからシャンプーが臭いって言われたの」
と一人の女子生徒が言った。
私はその女子生徒の髪を匂う。
「そうかな?今匂っても私は臭いと思わなかったからその男子の好みの問題じゃない?もしシャンプーだけで自信がないんだったら首筋に少しだけ香水をつけるのもいいかも。だけどシャンプーの香りと合ったものにしないと本当に臭くなるから。」
先程までいじめようとしていた女子生徒たちはすっかり私のファンクラブになってしまったのだった。
「はい。貴女の場合は殆どナチュラルに。だけど唇の色が少し暗いからピンク系で補えば明るく見えると思う。」
私がした化粧をみて私達を取り囲んでいた女子生徒から感嘆の声が上がった。
「…凄い…可愛くなった」
「え?本当に?」
「なんか雰囲気変わったよね」
「わ、私はどんな風にしたらいいの?」
堰を切ったように女子生徒達が口々に言い始める。
「まずは……」
別の女子生徒のケバい化粧を落としてまたメイクをしていく。
その完成度に次から次に声が上がる。
「いい?香水もそんなに被るように付けなくっても貴女たちはシャンプーの香りだけでもしっかりしてるんだから」
「だけどあたし、前に元カレからシャンプーが臭いって言われたの」
と一人の女子生徒が言った。
私はその女子生徒の髪を匂う。
「そうかな?今匂っても私は臭いと思わなかったからその男子の好みの問題じゃない?もしシャンプーだけで自信がないんだったら首筋に少しだけ香水をつけるのもいいかも。だけどシャンプーの香りと合ったものにしないと本当に臭くなるから。」
先程までいじめようとしていた女子生徒たちはすっかり私のファンクラブになってしまったのだった。