一生一緒
「大丈夫だってー。それよりも……えい!!」






無限と話していた胡桃が突然棗に抱きついた。






「……」





心臓がドクンと鳴るのが分かった。





自然と無表情になり二人の姿を見ていると抱きつかれた棗はため息をついて胡桃を引き剥がし無限に渡す。








「うぜぇ」








「ひっどーい!!家だけでは寂しかろうと妹がわざわざ来てやってるのにー!」








と無限の膝に乗ったまま笑って言う胡桃。






「妹?」





私は驚いて棗と胡桃を見比べる。




確かにその瞳はそっくりだった。

< 156 / 213 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop