一生一緒

帰りはアキラがバイクでマンションまで送ってくれた。






「今日は付き合ってくれてありがとう」





お礼を言えばアキラはいつもの優しい笑顔で笑った。






「俺の方こそ、受け入れてくれてありがとう」






私はまた笑う。







「また棗の真似する？」






「あ、見たいかも。」






「アキラはアキラだ。」






「クスっ。君が黒姫になってくれて本当に良かった。俺全力で君を守りたいと思える。」






よく分からなくて首をかしげると







「ううん。今のは独り言だから。……ほら、風邪引くから早く帰らないと。」






そう言われまたアキラにお礼を言ってマンションの中へと入っていった。