一生一緒
「総長!!これは俺ら下っ端からの気持ちです!!」
智也が代表して棗の前に出た。
「あぁ。ありがとう。」
棗へのプレゼントとして渡されたのは小さな箱。
中には深紅の宝石が付いたピアスだった。
おそらく宝石はルビーだろう。
棗が早速両耳に付けると漆黒の髪と瞳に深紅のルビーが栄えて、ただでさえ次元が違う容姿をしていたのにさらにそれに磨きがかかってしまった。
「……どうした?」
じーーと私が見つめていたことに気付いた棗が聞いてくる。
「…………格好いいなと思っただけ」
素直に言うと少し驚いた顔をしたが直ぐにニヤッと笑って私を支える腕に力を入れた。
「それで?お前は何をくれるんだ?」
「…次、敏次!」
無理矢理棗から視線を外し逃げるように敏次を指差す私。
「え!?俺!?」
突然の火の粉に慌てる敏次だが直ぐに棗にプレゼントを渡した。
「「トッシーのプレゼント何ー?」」と興味津々の双子。
棗の腕の中から逃げて棗がプレゼントの包みを開けるのを見つめていると袋から出てきた物を見て私は固まった。
「俺からのき・も・ち。美幸の盗撮写真集~」
それは知らない間に撮られていた私の写真が入ったアルバムだった。
「……敏次~?」
私と無限がゆらゆらと敏次に近付く。
「だ、だって棗のプレゼント難しいんだもん!!大好きな美幸でもやれば喜ぶかなって思ってさ!!!」
「…イマスグコロス」と殺気を出す私
「2手に分かれましょう、美幸さん。」
じりじりと敏次を追い詰めてボコボコに蹴る私と無限。
気が済んで棗の元へと戻りそのアルバムを取り上げようとしたが棗は渡してくれなかい。
「…それ寄越せ」
「嫌」
「寄越せ」
「嫌」
「寄越せ」
「嫌」
私は無理矢理奪おうとしたが棗の方が背が高く取り返すことが出来ない。
「え、棗、それ嬉しいの!?」
と言う斎の言葉に棗は無言でしかし満更でもなさそうな顔をする。
私はそんな棗の顔を見て自分の嫌を優先するか棗への誕生日プレゼントということを優先するか悩んでしまう。
「っ……」
もんもんと悩んだが結局諦めた。
「……絶対に他の人には見せないで」
そう言うと棗は満足そうに笑った。
「当たり前だ」
私は溜め息をついてまた大人しく棗の隣に座った。
智也が代表して棗の前に出た。
「あぁ。ありがとう。」
棗へのプレゼントとして渡されたのは小さな箱。
中には深紅の宝石が付いたピアスだった。
おそらく宝石はルビーだろう。
棗が早速両耳に付けると漆黒の髪と瞳に深紅のルビーが栄えて、ただでさえ次元が違う容姿をしていたのにさらにそれに磨きがかかってしまった。
「……どうした?」
じーーと私が見つめていたことに気付いた棗が聞いてくる。
「…………格好いいなと思っただけ」
素直に言うと少し驚いた顔をしたが直ぐにニヤッと笑って私を支える腕に力を入れた。
「それで?お前は何をくれるんだ?」
「…次、敏次!」
無理矢理棗から視線を外し逃げるように敏次を指差す私。
「え!?俺!?」
突然の火の粉に慌てる敏次だが直ぐに棗にプレゼントを渡した。
「「トッシーのプレゼント何ー?」」と興味津々の双子。
棗の腕の中から逃げて棗がプレゼントの包みを開けるのを見つめていると袋から出てきた物を見て私は固まった。
「俺からのき・も・ち。美幸の盗撮写真集~」
それは知らない間に撮られていた私の写真が入ったアルバムだった。
「……敏次~?」
私と無限がゆらゆらと敏次に近付く。
「だ、だって棗のプレゼント難しいんだもん!!大好きな美幸でもやれば喜ぶかなって思ってさ!!!」
「…イマスグコロス」と殺気を出す私
「2手に分かれましょう、美幸さん。」
じりじりと敏次を追い詰めてボコボコに蹴る私と無限。
気が済んで棗の元へと戻りそのアルバムを取り上げようとしたが棗は渡してくれなかい。
「…それ寄越せ」
「嫌」
「寄越せ」
「嫌」
「寄越せ」
「嫌」
私は無理矢理奪おうとしたが棗の方が背が高く取り返すことが出来ない。
「え、棗、それ嬉しいの!?」
と言う斎の言葉に棗は無言でしかし満更でもなさそうな顔をする。
私はそんな棗の顔を見て自分の嫌を優先するか棗への誕生日プレゼントということを優先するか悩んでしまう。
「っ……」
もんもんと悩んだが結局諦めた。
「……絶対に他の人には見せないで」
そう言うと棗は満足そうに笑った。
「当たり前だ」
私は溜め息をついてまた大人しく棗の隣に座った。