一生一緒
それは突然だった。
皆が準備をしていると
ガチャガチャーン!!
倉庫のシャッターごと一台のバイクが入ってきたではないか。
全員が驚くもののすぐに警戒体制に入る中、
「いっよーー!!!黒羽の皆さん!!元気かー?」
物凄く明るい声がした。
バイクに乗っているのは綺麗な金髪に黒い瞳の見覚えのある人物。
「……紅蓮?」
私が呟けばその声が届いたのか竜牙総長の神野紅蓮はニコリと笑う。
「よぉ美幸。元気だったか?」
棗が無言で私の前に立つ。
「何のようだ。」
「おいおい、そんなに怒んなよ黒羽総長。今日はいい情報を持ってきてやったぞ。」
「いい情報の為に倉庫のシャッターを壊しますか、普通」と無限
「堅苦しいこと言うなよ」
へらへら笑う紅蓮
「今お前らの傘下が襲われてるだろう?次はお前たちの番だ。」
「貴様!それはどう言うことだ!!」と今にも飛び掛かろうとする敏次を抑えるアキラ
「今まではわざと傘下を狙うよう指示が出ていたんだよ。だが、次の指示で標的は黒羽に限定された。この意味が分かるよな」
バイクに乗ってハンドルに寄りかかるようにして言う紅蓮。
「…俺たち黒羽に犠牲者が出る」
ポツリと下っ端の誰かが呟いた。
その言葉に紅蓮が口の端を上げて笑う。
「その通り」
「わざわざその事を言いにここまで来たんですか?シャッターまで壊して」と無限
「おいおい、黒羽の副総長。根に持ちすぎ。いいじゃねーかよシャッターの1枚や2枚なんて」
「よくありませんよ」
ひやりと無限の周りを冷たい空気が包んでいるような気がするのは気のせいだろうか。
「おい。お前はその情報どうやって掴んだ」と棗
チラリと棗を見て私を見る紅蓮
「対黒羽の暴走族にはある程度連絡が届いているようだぞ。何処からのメールかは分からないがある日から急にメールが届くようになったんだ。噂じゃ本当に金を貰ったチームもあるとか。」
「メールか…海外からのを使われていたら見つけるのは不可能だな」とアキラ
「…俺たち竜牙は表ではお前達黒羽の敵とされているからな。潰せる要員の1つに含まれてるんだろう。」
「「いや、裏では味方みたいな言い方するなよ」」
斎と環がまたハモる
「えーー?俺達は黒羽の味方じゃねーよ?……俺は美幸の味方だ」
「いらん」
即答する棗
「ちょ!なんだよ!黒羽総長ひでーな」
それでも面白そうにニコニコ笑っている紅蓮
「まぁ、何にしろお前達も気を付けることだな」
「……それ、相手が誰かも全然分からないの?」
私が棗の後ろから尋ねると紅蓮は嬉しそうに笑った。
「あぁ。基本やり取りはメールだからな。…ただ……」
「ただ?」と棗が眉を寄せる。
「俺の予想だが相手は俺たちよりも年上…例えば大学生とかじゃないかと思う」
「それは何故です?」
「暴走族の情報に詳しいというのもあるが、メールに焦った感じがない。むしろ鬼ごっこを楽しんでるような感じだ。」
「なるほど…こちらが困っているのを楽しんでいると言う事でしょうか」
無限が棗に言う。
「…本腰入れて抗争の準備だ。各自空いてる時間に基礎を叩き直せ」
「「「「了解!!!!」」」」
「じゃぁな美幸。合えて良かった」
紅蓮がヒラヒラと手を振る。
「…ありがとう、紅蓮」
「ここが嫌になったらいつでも俺のところに来い」
「いかん」
また即答する棗
「竜牙総長。この度は貴重な情報をありがとうございました。総長に代わりお礼を申し上げます」
やけに丁寧な言葉遣いで紅蓮に手を差し出す無限
首を傾げながら握手する紅蓮の手には
「…?なんだこれ?」
請求書
神野紅蓮様
シャッター代
150000円
「って請求書!?黒羽副総長ひでー!!」
最後までシャッターの請求をする無限だった。
皆が準備をしていると
ガチャガチャーン!!
倉庫のシャッターごと一台のバイクが入ってきたではないか。
全員が驚くもののすぐに警戒体制に入る中、
「いっよーー!!!黒羽の皆さん!!元気かー?」
物凄く明るい声がした。
バイクに乗っているのは綺麗な金髪に黒い瞳の見覚えのある人物。
「……紅蓮?」
私が呟けばその声が届いたのか竜牙総長の神野紅蓮はニコリと笑う。
「よぉ美幸。元気だったか?」
棗が無言で私の前に立つ。
「何のようだ。」
「おいおい、そんなに怒んなよ黒羽総長。今日はいい情報を持ってきてやったぞ。」
「いい情報の為に倉庫のシャッターを壊しますか、普通」と無限
「堅苦しいこと言うなよ」
へらへら笑う紅蓮
「今お前らの傘下が襲われてるだろう?次はお前たちの番だ。」
「貴様!それはどう言うことだ!!」と今にも飛び掛かろうとする敏次を抑えるアキラ
「今まではわざと傘下を狙うよう指示が出ていたんだよ。だが、次の指示で標的は黒羽に限定された。この意味が分かるよな」
バイクに乗ってハンドルに寄りかかるようにして言う紅蓮。
「…俺たち黒羽に犠牲者が出る」
ポツリと下っ端の誰かが呟いた。
その言葉に紅蓮が口の端を上げて笑う。
「その通り」
「わざわざその事を言いにここまで来たんですか?シャッターまで壊して」と無限
「おいおい、黒羽の副総長。根に持ちすぎ。いいじゃねーかよシャッターの1枚や2枚なんて」
「よくありませんよ」
ひやりと無限の周りを冷たい空気が包んでいるような気がするのは気のせいだろうか。
「おい。お前はその情報どうやって掴んだ」と棗
チラリと棗を見て私を見る紅蓮
「対黒羽の暴走族にはある程度連絡が届いているようだぞ。何処からのメールかは分からないがある日から急にメールが届くようになったんだ。噂じゃ本当に金を貰ったチームもあるとか。」
「メールか…海外からのを使われていたら見つけるのは不可能だな」とアキラ
「…俺たち竜牙は表ではお前達黒羽の敵とされているからな。潰せる要員の1つに含まれてるんだろう。」
「「いや、裏では味方みたいな言い方するなよ」」
斎と環がまたハモる
「えーー?俺達は黒羽の味方じゃねーよ?……俺は美幸の味方だ」
「いらん」
即答する棗
「ちょ!なんだよ!黒羽総長ひでーな」
それでも面白そうにニコニコ笑っている紅蓮
「まぁ、何にしろお前達も気を付けることだな」
「……それ、相手が誰かも全然分からないの?」
私が棗の後ろから尋ねると紅蓮は嬉しそうに笑った。
「あぁ。基本やり取りはメールだからな。…ただ……」
「ただ?」と棗が眉を寄せる。
「俺の予想だが相手は俺たちよりも年上…例えば大学生とかじゃないかと思う」
「それは何故です?」
「暴走族の情報に詳しいというのもあるが、メールに焦った感じがない。むしろ鬼ごっこを楽しんでるような感じだ。」
「なるほど…こちらが困っているのを楽しんでいると言う事でしょうか」
無限が棗に言う。
「…本腰入れて抗争の準備だ。各自空いてる時間に基礎を叩き直せ」
「「「「了解!!!!」」」」
「じゃぁな美幸。合えて良かった」
紅蓮がヒラヒラと手を振る。
「…ありがとう、紅蓮」
「ここが嫌になったらいつでも俺のところに来い」
「いかん」
また即答する棗
「竜牙総長。この度は貴重な情報をありがとうございました。総長に代わりお礼を申し上げます」
やけに丁寧な言葉遣いで紅蓮に手を差し出す無限
首を傾げながら握手する紅蓮の手には
「…?なんだこれ?」
請求書
神野紅蓮様
シャッター代
150000円
「って請求書!?黒羽副総長ひでー!!」
最後までシャッターの請求をする無限だった。