一生一緒
棗に頭を一撫でされ手を引かれる。
バイクに向かっていると言うことは私を送ろうとしてくれているのだ。
「棗、いいの?こんな時間に」
時刻はまだ7時前。
いつも帰る時間よりかなり早い。
「あぁ。このままだと送れなくなるかもしれないからな。伯さん達の所にいるのが分かっていれば俺たちも安心だ」
「…ありがとう」
こんな時まで私の事を優先してくれることが嬉しかった。
倉庫ではいまだに無限と紅蓮が請求書の擦り付け合いをしている。
棗のバイクに乗って送って貰っているとふといつもより時間がかかっていることに気付く。
「?」
辺りを確認するがマンションの近くではない。
どうしたのだろうと思い棗を見ようと顔を上げて大量の気配にやっと気付いた。
付けられている。
それもかなりの数の人間に。
私の警戒が伝わったのか棗が手を握ってきた。
それだけで安心する。
大通りから離れて人気の少ない路地に入りバイクを停める棗。
後ろからはやはり50台近くのバイクがやってきた。
それぞれが金属バットや鉄パイプを持っている。
「よぉーー。黒羽総長と黒姫。……依頼が来たその日に会えるなんてラッキーだったぜ」
ニタニタと1人の男が笑いながら近寄ってくる。
「…誰の差し金か吐いて貰うぞ」
フッと珍しく余裕そうに笑っている棗。
こんな数無茶だ
なんて思わない。
棗にはこれだけの数あっという間に倒せる。
どうしてそんなことが分かるのか。
それはそれだけ彼の強さを知っているから。
バイクに向かっていると言うことは私を送ろうとしてくれているのだ。
「棗、いいの?こんな時間に」
時刻はまだ7時前。
いつも帰る時間よりかなり早い。
「あぁ。このままだと送れなくなるかもしれないからな。伯さん達の所にいるのが分かっていれば俺たちも安心だ」
「…ありがとう」
こんな時まで私の事を優先してくれることが嬉しかった。
倉庫ではいまだに無限と紅蓮が請求書の擦り付け合いをしている。
棗のバイクに乗って送って貰っているとふといつもより時間がかかっていることに気付く。
「?」
辺りを確認するがマンションの近くではない。
どうしたのだろうと思い棗を見ようと顔を上げて大量の気配にやっと気付いた。
付けられている。
それもかなりの数の人間に。
私の警戒が伝わったのか棗が手を握ってきた。
それだけで安心する。
大通りから離れて人気の少ない路地に入りバイクを停める棗。
後ろからはやはり50台近くのバイクがやってきた。
それぞれが金属バットや鉄パイプを持っている。
「よぉーー。黒羽総長と黒姫。……依頼が来たその日に会えるなんてラッキーだったぜ」
ニタニタと1人の男が笑いながら近寄ってくる。
「…誰の差し金か吐いて貰うぞ」
フッと珍しく余裕そうに笑っている棗。
こんな数無茶だ
なんて思わない。
棗にはこれだけの数あっという間に倒せる。
どうしてそんなことが分かるのか。
それはそれだけ彼の強さを知っているから。