一生一緒
儚かった私の勇気
私は教室に戻らず伯に伝えて学校を早退し、真っ直ぐに家に戻った。
だいぶ早いが伯と昌廣の晩ご飯を作って洗濯物をたたみ、お風呂を掃除する。
置き手紙を書いてテーブルの上に置き自分の部屋に戻る。
携帯とこの家の鍵を置いて、机の上に置いてある写真立を見た。
夏休みに棗の別荘で撮った写真。
伯と昌廣と三人で撮った写真。
教室の女子生徒達と撮った写真。
黒羽の倉庫の皆と撮った写真。
自然と込み上げてくる涙を力ずくで拭う。
大丈夫。
自分の気持ちをしっかりと伝えてまた戻ってくるのだ。
時刻は4時。
私は振り替えることなく家を出た。
ガチャン
オートロックの扉が閉まる音を聞いて、必ず戻るんだと自分に言い聞かせる。
エレベーターで一階に降りると既に白のセダンがマンションの前に停まっていた。
運転席にはもちろん瑠依が乗っている。
「遅いぞ」
その言葉に何も言わず私は静かに後ろの席に乗る。
そして車はそっと動き出した。
だいぶ早いが伯と昌廣の晩ご飯を作って洗濯物をたたみ、お風呂を掃除する。
置き手紙を書いてテーブルの上に置き自分の部屋に戻る。
携帯とこの家の鍵を置いて、机の上に置いてある写真立を見た。
夏休みに棗の別荘で撮った写真。
伯と昌廣と三人で撮った写真。
教室の女子生徒達と撮った写真。
黒羽の倉庫の皆と撮った写真。
自然と込み上げてくる涙を力ずくで拭う。
大丈夫。
自分の気持ちをしっかりと伝えてまた戻ってくるのだ。
時刻は4時。
私は振り替えることなく家を出た。
ガチャン
オートロックの扉が閉まる音を聞いて、必ず戻るんだと自分に言い聞かせる。
エレベーターで一階に降りると既に白のセダンがマンションの前に停まっていた。
運転席にはもちろん瑠依が乗っている。
「遅いぞ」
その言葉に何も言わず私は静かに後ろの席に乗る。
そして車はそっと動き出した。