一生一緒

出会い

5月。今日も私は嫌々学園に向かう。



ただでさえ暑いというのに……



「あ、美幸ちゃんおはよー！！」



「おはよう、美幸ちゃん」



「よぉ」



学園に行きたくないのはこいつらのせいでもある。





私がこの学園に来てから1ヶ月が経とうとしている。



しかし今だコイツらとは話したことはない。




なのにこの３バカは懲りずに私に話しかけてくる。




この三人のことで分かったことは双子の名前は斎と環で敏次とは仲が良いと言うことだけ。




それ以外は全く会話を聞いていないため知らないし興味もない。




この三人は必要以上に私と関わり、誰かに私を紹介したいようだったが全く動かない私に飽きることなく今日もまたその勧誘をしてくる。




そして気付けば三人は私を取り囲むように席を替わっていた。




「あれ～次って社会だっけ？」




いや数学だろ…




「国語だよー」




数学だって……




二人は国語の教科書を机の上に置いてまた仲良く話始める。




私は溜め息をついて時間が過ぎていくのをただ待つだけだった。