一生一緒
座って直ぐに後悔する。




「おい、美幸。何飲む?」と敏次




「……」




「何か飲みたいものありますか?一通り揃ってますよ」




「…無限は?」




「俺ですか?俺はアールグレイです。」





「じゃぁ同じの」




「分かりました。敏次持ってきてください。」




「えーー!なんで俺ーー?」




「持ってきてください」




「は、はい……」




静かなしかし有無も言わせぬ迫力に素直に従う敏次。




私は敏次が持ってきたアールグレイの入ったコップを見て視線をそらした。




「っおい!持ってきてやったぞ!」




敏次がぐいっと私にコップを近付ける。




私は触れたくなくてその手から精一杯体を反らす。




「っこのやろ……」




すっと無限が敏次からコップを受け取り私に差し出す。




私はそれを素直に受け取った。




「……」




「敏次~僕たちのは~?」と環




「あぁ!?うっせー!自分で準備しろや」





ご立腹の敏次にえーーと言いながらも自分達の飲み物を取りに行く二人。





くくくっと笑い声がしてそちらを見ると茶髪の男が密かに笑っていた。
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