一生一緒
斎と環が戻ってきた。





「それでは各自自己紹介をしましょうか。先ずは俺から。」





そう言って無限はにっこりと笑った。





「俺の名前は團野無限。高校3年です。黒羽の副総長を任されてます」





「……黒羽って?」





私聞いたこともない単語に首を傾げる。





「はぁ!?お前黒羽をしらねぇーの!?」と敏次





「ほら~~!!やっぱり言ったとおりじゃん!」と環





「やっぱり知らなかったねー!」斎




無限も軽く驚いているような表情だった。




「黒羽と言うのは全国No.1の暴走族のことです。俺達は暴走族なんですよ。」





「……」




全く興味がなかった私は特に反応もせず話を流した。





「…すみません。驚かせてしまいましたか?」





私の顔から表情が消えたことを驚きと認識したようだ。





「全然。興味ない」




「え……」今度こそ完全に驚く無限





「ダメだな~無限。僕たちはずっと美幸ちゃんを勧誘してたんだよ~。けど全く聞いてくれなかったからそれくらい普通の反応だって~」




とケラケラと笑いながら言う環と頷く斎




「次は僕たちだね!僕の名前は木村斎。環の双子の兄だよ。僕も黒羽の幹部なんだ」




「僕は木村環。斎の双子の弟ねー!僕も幹部だよ~。次はトッシーね」




「誰がトッシーだ!……俺は近藤敏次。高校2年で幹部だ。」




自己紹介を終えると敏次はソファーに座っている二人を見た。




「俺は桜井アキラ。俺も高校3年で黒羽の副総長。」とそう言った茶髪








「…………黒羽総長。平道棗。」






その力強い漆黒の瞳が私を捉える。私は全てを見透かされているような気がして居心地が悪くなりすぐに視線を反らした。
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