一生一緒
「ねえねえ!期末テストも終わったしもうすぐ夏休みだよ~!美幸ちゃんは夏休みの予定とか決まってる?」
すぐに首を振る。
夏休みと言っても伯も昌廣さんも高校での仕事があるからいつも家で一人で留守番をしていた。
何処かに遊びに行った記憶などない。
「伯も昌廣さんも仕事だから。それに夏は外に出たくない。」
「じゃぁ夏休みの間は僕たちの倉庫においでよー!」と環
「そうですね。その方が安心しますし、ここにいるようなものですから。」
私は倉庫と言う言葉に首をかしげる。
「倉庫?」
「俺たち黒羽のメンバー皆が集まる場所だよ。大きくて広いんだ。」
私のとなりに来て写真を見せてくれたアキラ。
しかし私はその写真の中に写っている人の多さに顔がひきつる。
「……いい。辞めておく。」
「……………いや、来い。」
静かに棗が言った。しかし嫌なものは嫌だ。
「嫌」
「来い。」
「嫌」
「来い」
「嫌」
「来い」
「嫌」
「来い」
どのくらいこのやり取りが続いただろう。
いい加減諦めてくれないだろうか。
ため息を吐きそうになった時、アキラが提案した。
「毎日って訳じゃないから少しずつ行くのに慣れてみない?」
それは伯も言っていた。
人間嫌いをなくさないとこの先の人生が大変だと。
分かっている。
だがそう簡単には治せないのだ。
この黒羽の幹部たちも本当は倉庫とやらに早い段階で連れていきたかったはず。
それをしなかったのは私が壊れるのを防ぎたかったから。
伯も昌廣さんも信じているこの人たちを私は未だに信じることが出来ていない。
あの二人が信じているものを私も信じたい。
そうなるためにはやはり一歩踏み出さなければならない。
「………分かった。」
「…………物凄く嫌なんだね。だけど分かってくれてありがとう」と苦笑するアキラ。
どうやら今の私の顔は凄いことになっているようだ。
「わーい!!美幸ちゃんが来るー!」
「いつから来るー?今日!?」
跳び跳ねて喜んでいる斎と環
「今日でもいいですね。美幸さんはどうですか?」
今日は期末テストが終わったばかりで午前中で学校が終わるのだ。
「……伯に…」
「あ、伯さんの許可は頂いてますよ。」と無限
「……じゃぁ今日…」
こうして夏休みの計画は決まっていった。
すぐに首を振る。
夏休みと言っても伯も昌廣さんも高校での仕事があるからいつも家で一人で留守番をしていた。
何処かに遊びに行った記憶などない。
「伯も昌廣さんも仕事だから。それに夏は外に出たくない。」
「じゃぁ夏休みの間は僕たちの倉庫においでよー!」と環
「そうですね。その方が安心しますし、ここにいるようなものですから。」
私は倉庫と言う言葉に首をかしげる。
「倉庫?」
「俺たち黒羽のメンバー皆が集まる場所だよ。大きくて広いんだ。」
私のとなりに来て写真を見せてくれたアキラ。
しかし私はその写真の中に写っている人の多さに顔がひきつる。
「……いい。辞めておく。」
「……………いや、来い。」
静かに棗が言った。しかし嫌なものは嫌だ。
「嫌」
「来い。」
「嫌」
「来い」
「嫌」
「来い」
「嫌」
「来い」
どのくらいこのやり取りが続いただろう。
いい加減諦めてくれないだろうか。
ため息を吐きそうになった時、アキラが提案した。
「毎日って訳じゃないから少しずつ行くのに慣れてみない?」
それは伯も言っていた。
人間嫌いをなくさないとこの先の人生が大変だと。
分かっている。
だがそう簡単には治せないのだ。
この黒羽の幹部たちも本当は倉庫とやらに早い段階で連れていきたかったはず。
それをしなかったのは私が壊れるのを防ぎたかったから。
伯も昌廣さんも信じているこの人たちを私は未だに信じることが出来ていない。
あの二人が信じているものを私も信じたい。
そうなるためにはやはり一歩踏み出さなければならない。
「………分かった。」
「…………物凄く嫌なんだね。だけど分かってくれてありがとう」と苦笑するアキラ。
どうやら今の私の顔は凄いことになっているようだ。
「わーい!!美幸ちゃんが来るー!」
「いつから来るー?今日!?」
跳び跳ねて喜んでいる斎と環
「今日でもいいですね。美幸さんはどうですか?」
今日は期末テストが終わったばかりで午前中で学校が終わるのだ。
「……伯に…」
「あ、伯さんの許可は頂いてますよ。」と無限
「……じゃぁ今日…」
こうして夏休みの計画は決まっていった。