一生一緒

倉庫は本当にとても大きくて綺麗だった。




棗達がスタスタと歩いていくため私も着いていく。




私の両サイドに立つ斎と環。





中に入ると




「「「「「こんにちはーー！！！！　」」」」」




突然の大声に私は無意識に目の前を歩いていた棗の服を掴んだ。




怖い




その感情が頭の中に広がり一歩も進めなくなる。




「挨拶ありがとうございます。ですが今日は少し静かにしてください。大切な方を招いていますので。」




無限が200人は超えているだろう人たちに声をかけた。




無限の言葉にざわつく一同。




その声すら私には恐怖の対象でしかない。




一歩も動かない足。




棗がそっと振り返る。




震えて少しも動けない私を見て何を思ったのか突然私の体を抱えた。




「！？っ」




突然の事に驚き咄嗟に棗の首にしがみつく。




後ろを見ると無限とアキラは微笑み、斎と環、敏次は目を丸くしていた。





スタスタと倉庫の中を歩く棗。





大勢の人たちが棗の為に道を開けるがその目には好奇や驚愕の色が浮かんでいた。



そしてそのまま二階へ繋がる階段を歩き二階へ上がった。