一生一緒
お泊まり１日目
どのくらい経ったのだろうか。



ふと目を開けると太陽は夕日に変わっていた。



頭はかなりスッキリしていて吐き気もない。



起き上がって部屋を見るとその広さに戸惑う。



部屋の中にはソファーとテーブルタンスに机、ベットもキングサイズではないか。



「大丈夫か？」



突然声がして驚いてそちらを見るとベットの窓側とは反対側に棗が椅子に座って静かな目で私を見ていた。



「う、うん…もう大丈夫。……どのくらい寝てた？」



棗は携帯で時間を確認する。



「三時間くらいだ。本当にもう大丈夫なのか？」
心配するように顔を覗き込んでくる。



「うん。もう頭も痛くないし吐き気もない。……ありがとう。」



そう言うと一瞬目を見開いてしかしすぐに笑った棗。



私の頭を撫でて立ち上がる。



「今は六時半だ。夕飯どうする？」



私も立ち上がって首をかしげた。



「ご飯はどうなってるの？」



「自炊」



「……誰か作れる人いるの？」



「…………アキラが少しなら」



棗の返事の遅さに恐らく上手くはないのだろうと理解しる。



私は苦笑して



「じゃぁ私が作るよ。だけど先にお風呂に入りたい」



棗が頷いて私の手を引く。



私は慌てて着替え一式をもって着いていく。



「美幸が風呂に入ってる間に買い出しに行く。何か必要なものあるか？」



「ある程度の調味料。あとは買ってきたもので適当に作るよ。」



また棗は頷く。

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