一生一緒
遂に私の教室に着いてしまった。



今は五時間目の最中だそうだが教室内は騒がしい。



ガラガラっとドアを開けて伯が入っていきそれに着いていく。



教室内は一瞬静かになったあと、どっと騒がしくなる。




「え、誰あれ！？」
「ちょーー可愛くない？」
「転入生かな？」
「女だーー！！」




教室内を見て少し目を丸くした。





教室内にある机の半分くらいしか生徒がおらず生徒たちの殆どがカラフルな頭をしており女子生徒たちの顔は見るも無惨な化粧崩れをしている。




香水の匂いで噎せ反りそうで教室に入ったことを一瞬で後悔した。




「あーー、ちょっと静かに。今日からこのクラスの生徒になる工藤美幸な。名字できづいたと思うけど俺んちの身内だから男女問わず美幸に関わるなよ。極力話もするな。関わったやつは単位落とすから。美幸はあそこの席な」




そう言って私は生徒たちの前で挨拶をすることなく指された机に着く。




席は窓側の一番前だった。




窓の真横の為風が私の体を包み込む。




まだ伯が何か言っているようだったが私は窓の外から見えるグランドを眺めることにした。
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