一生一緒
アキラはさっそく買い物に出掛けた。





敏次は縮こまって遅めの朝食を食べている。





クッキーを焼いている間、私はお昼用にとうどんの麺を小麦粉で作ってみた。





チンっとクッキーの焼き上がる音がやけに響く。





その音を聞いて双子が真っ先に走りよってきた。





「「食べたーい!!」」





本当に何でも息が合う双子だ。





「まだ熱いよ?」





と言うが聞かずにパクっと食べると直ぐに目を輝かした。





「「お、美味しいーーー!!」」





そう言って何枚も食べようとする。





私は慌てて双子用と無限たち用とお皿に分けた。




双子はクッキーの入ったお皿を敬いながら机に持っていく。






苦笑しながら無限たちが座っているソファーの真ん中にある机にもう1つのお皿を置いた。





「ありがとうございます。」





無限がお礼を言って1枚食べる。





いつ起きたのか棗も一枚取って食べた。





「…これは…凄く美味しいです」と驚きながら言う無限





「……うまい」棗も見た目は無表情だが驚いている雰囲気が感じ取れた。





げっそりしている敏次にもクッキーを渡した。





クッキーを食べた敏次は直ぐにいつものテンションに戻るのだった。

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