一生一緒
6日目
結局昨日1日休んでいた私の体は完全に復活した。
いつも通りの6時半に目が覚めてむくりと起き上がり目の前の光景に思わず顔を綻ばせる。
斎と環、敏次が重なるように寝ており、無限は壁に背中を預けて、棗は私の隣でその整った顔をしたまま静かに寝ていた。
私は本を読んでいるアキラと目が合い首を傾げた。
口を開こうとするとアキラが口元に手をやった。静かにという意味だ。
それだけの動きなのにまるで絵本の世界から出てきたような王子様のような姿だ。
私は頷いてゆっくりと棗を起こさないようにベットから出ようとするが彼には何をしてもバレてしまう。
先程まで寝ていたはずなのにそんな様子は微塵も見せずしっかりと目を開けてその透き通った漆黒の瞳で私を見る。
「お、おはようございます……」
思わず敬語が出てしまった。
そんな私に棗は眉にシワを寄せる。
「どこに行く?」
「……朝ごはん作ろうかと……」
「…まだいい。」
そう言って起き上がっていた私を引寄せる。
しかし私は学習した。
さっとベットから飛び下り棗の手から逃れる。
ものすごく恐ろしい視線を感じているが絶対にそっちは向かない。
「クスッ…美幸ちゃん、朝ごはん作り手伝うよ」
アキラが読みかけの本を閉じながら言った。
「いいの?アキラ徹夜でしょ?」
「大丈夫だよ。この本が面白かったからついね」
徹夜になっちゃったと微笑みながら立ち上がるアキラの姿はまるでファンタジーの世界から出てきた王子様のようで。
疲れなどは全然見えなかった。
「じゃぁお願いします」
そう言うと笑顔で頷いた。
棗は相変わらずベットからこちらを睨んでいる。
そんな棗の横にこれまた寝ていたことを感じさせないくらいにしっかりと覚醒した無限が立っていた。
「そんな怖い顔で睨むものではありませんよ、棗」
私は無限にお礼のつもりで笑いかけ、アキラと一階へ降りた。
いつも通りの6時半に目が覚めてむくりと起き上がり目の前の光景に思わず顔を綻ばせる。
斎と環、敏次が重なるように寝ており、無限は壁に背中を預けて、棗は私の隣でその整った顔をしたまま静かに寝ていた。
私は本を読んでいるアキラと目が合い首を傾げた。
口を開こうとするとアキラが口元に手をやった。静かにという意味だ。
それだけの動きなのにまるで絵本の世界から出てきたような王子様のような姿だ。
私は頷いてゆっくりと棗を起こさないようにベットから出ようとするが彼には何をしてもバレてしまう。
先程まで寝ていたはずなのにそんな様子は微塵も見せずしっかりと目を開けてその透き通った漆黒の瞳で私を見る。
「お、おはようございます……」
思わず敬語が出てしまった。
そんな私に棗は眉にシワを寄せる。
「どこに行く?」
「……朝ごはん作ろうかと……」
「…まだいい。」
そう言って起き上がっていた私を引寄せる。
しかし私は学習した。
さっとベットから飛び下り棗の手から逃れる。
ものすごく恐ろしい視線を感じているが絶対にそっちは向かない。
「クスッ…美幸ちゃん、朝ごはん作り手伝うよ」
アキラが読みかけの本を閉じながら言った。
「いいの?アキラ徹夜でしょ?」
「大丈夫だよ。この本が面白かったからついね」
徹夜になっちゃったと微笑みながら立ち上がるアキラの姿はまるでファンタジーの世界から出てきた王子様のようで。
疲れなどは全然見えなかった。
「じゃぁお願いします」
そう言うと笑顔で頷いた。
棗は相変わらずベットからこちらを睨んでいる。
そんな棗の横にこれまた寝ていたことを感じさせないくらいにしっかりと覚醒した無限が立っていた。
「そんな怖い顔で睨むものではありませんよ、棗」
私は無限にお礼のつもりで笑いかけ、アキラと一階へ降りた。