アラフォー×バツ1×IT社長と週末婚
「林さんって、運転手の林さんと一緒?もしかして、親戚とか?」

「いや。彼らの名前は、林で統一しているんだ。」

もはや、私の脳みそがついていけなくて、口だけあんぐりと開けてしまった。

「何人もいるからね。いちいち、覚えなくてもいいように、おじいさまが決めたらしいよ。」

「あっ……そう……」


私は、側に立っているその林さん?を、見上げた。

「林さん?」

「はい。」

「どうぞ……これからも、宜しくお願いします。」

「こちらこそ、奥様。」

奥様と呼ばれて、すごく嬉しいはずなのに、何だか複雑な心境。


「じゃあ、そう言う訳で、お風呂にでも入る?」

「えっ?」

私は、キョトンとした。

「僕達夫婦なんだから、一緒に入ったって、いいでしょ?」

「あ、あの……」

急に顔が、茹でダコのようになる。

いくら何でも、Hもしてない人と一緒に、お風呂に入るなんて!


恥ずかし過ぎる!!
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