アラフォー×バツ1×IT社長と週末婚
茫然と立ち尽くしている間に、扉の影で、五貴さんがシャワーを浴びている姿が映る。

全身が映ってるって、何だかエロイ。

髪の毛まで洗っちゃって、水に塗れた前髪が、もっとエロさを倍増させる。

やばい。

心臓の音が、大きくなってきた。


「つむぎ?早く……」

扉が開いて、実物が飛び出してきた時には、もう心臓がついていけなかった。

「うわわわ……」

その場で私は、バスタオルを持ちながら、しゃがみ込んでしまった。

「つむぎ!大丈夫?」

「ひぃいいいい!」

セクシーな五貴さんが、目の前に近づいてきて、もう心臓が口から飛び出しそうになる。


「や、やっぱり!私お風呂、一人で入ります!」

目を瞑りながら、何とか叫んだ。

でも、しばらく経っても、返事がない。

「五貴さん?」

そーっと、バスタオル越しに五貴さんを見ると、俯きながらしょぼんとしている彼がいた。


「どうしたんですか?」
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