アラフォー×バツ1×IT社長と週末婚
急に心配になって、五貴さんの顔を覗き込んだ。

「どうしたもない!つむぎは、意地悪だな。」

「私が?」

意地悪だなんて、初めて言われた。

「今日は、二人が結婚した初日なのに。一緒にお風呂にも、入ってくれないなんて、意地悪だろ。」

そんな事を言う五貴さんが、何だか可愛く見えた。


「わ、分かりました!一緒に入ります!」

こうなったら、覚悟を決めるしかない。

そうだ。

私は、結婚したんだから!


でもやっぱり恥ずかしくて、五貴さんには先に、バスルームの中に入って貰った。

服を脱いで裸になって、バスタオルを巻いて、中に入った。

いつもお風呂なんて、すっぽんぽんで入るのに、バスタオルを巻いて入るなんて、お風呂の気分がしない。


「いつもと同じようにしていいよ。」

五貴さんは、シャワーヘッドを、私に貸してくれた。

「ありがとうございます。」

お礼を言った後、私は五貴さんに、背中を向けた。
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