アラフォー×バツ1×IT社長と週末婚
当然と言えば当然の事で、内本さんも旧知の仲だよね。

「なに、玲亜ちゃん。五貴と別れたの?」

「それが酷いんです。私を振って、直ぐに他の女、作ったんですよ~。」

「ははは。他の女って、もう結婚してるじゃん。」

「えっ……」

内本さんは、急に体が固まった。


やばい。

内本さんって、まさか五貴さんと私が結婚している事、知らなかったの!?


「ねえ、つむぎちゃん。」

突然私に振られて、逃げ場所が無く戸惑う。

「はあ?何で水久保さんが、社長の新しい彼女、知ってるの?」

「だから新しい彼女じゃなくて、新しい奥さん。」

益城さんは、恐れ知らずなのか、はっきりと内本さんに言っちゃってる。


「えっと……あの……」

「まさか……」

「あの……その……」

内本さんの恐ろしい視線に、私は一歩下がる。

その時、とてつもなく恐ろしい事が起こった。


「ははは!そのまさかだよ。」
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