アラフォー×バツ1×IT社長と週末婚
どんな新聞を読んでいるのかと、目を凝らして見ていると、それは日本語ではなく、英字新聞だった。

「ええっ?朝から英語!?」

「ん?」

五貴さんは、驚いて私の顔を英字新聞を、交互に見ている。

「どうかした?」

「ううん。朝から、頭痛くならない?」

「どうして?」

「英字新聞なんて、読んでるし。」

「いやあ。高校生から読んでるから、特に問題ないよ。」


高校生から英字新聞読んでるって、どんなお坊ちゃまなのよ。

「……ねえ、五貴さん。」

「なに?」

「ちなみに何か国語、話せる?」

「うーん。」

五貴さんは、英字新聞を高速でめくった。

「2か国語かな。」

「あっ、そうなんだ。」

私の思い違い?

お金持ちの御曹司は、何か国語もベラベラしゃべると言う。


「片言だったら、中国語と韓国語も話せるよ。あと、今はインドネシア語を勉強中。」

私は口を開けながら、スプーンを落としてしまった。
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