アラフォー×バツ1×IT社長と週末婚
なーんてね。

折橋さんとの生活を望んでも、所詮は週末婚。

お門違いの勘違いさんには、それしか待っていない。

私は気づかれないように、チーズバーガーを一口食べた。


「そう言えば、運転手さんの分は、よかったんですか?」

「ああ、林の事?」

ここで判明。

あの運転手さん、林さんって言うんだ。

「林はね。奥さんのお弁当を持って来てるんだ。」

「愛妻弁当ですか?」

「そう。たまにはお昼一緒にどうって誘うんだけど、そうすると愛妻弁当が、食べれなくなるでしょ?」

「なるほど。」

折橋さんの優しさに、少し触れた気がした。


やばい。

私、もっと勘違いさんになるかもしれない。

もしかしたら折橋さんに、好かれてるんじゃないかって。


「いいなぁ。こうやって、たまにジャンクフード食べるのも。」

「そうですよね。たまに、無性に食べたくなりますよね。」
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