君にベレー帽は似合わない
ボクの可愛い彼女
ボクの彼女はとっっっても可愛い。
世界一可愛い。
彼女の全て、存在自体が好き。愛してる。

……なーんて、こんなことを本人の前で言ったら、「はあ!?」って言われちゃうから、我慢してるけど。


「ハルちゃん可愛いよ〜」

メグちゃんの方が何億倍も可愛いもん!

「その表情いいね〜」

はいはい。
さっさと仕事終わらせて、メグちゃんのところに帰りたい。


「お疲れ様でした〜」

やっと終わった! メグちゃんはもう家にいるかな?

『メグちゃんへ。仕事終わったよー』

あ、すぐに返事が来た!

『お疲れさま。今日は飲み会だから、ごめん。遅くなる』

飲み会!? 聞いてないんだけど!

『それって、男もいるの?』
『いるよ。仕事の飲み会だから』
『帰ってきて!』
『もう行くって返事したから、無理』

はぁ……
メグちゃんは可愛いって自覚がないから…困っちゃうな。

『日曜日、デートしよう』

デート!?
メグちゃんから誘ってくれるなんて…!

『ほんと!? 楽しみー!』
『だから、今日は許して』

もう、しょうがないなぁ……

『なるべく早く帰ってきてね。言ってくれたら迎えに行くから』
『うん、ありがとう』

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