君にベレー帽は似合わない
「ハルくん、おはよう」
「ん、おはよ」
「また迷惑かけちゃって、ごめんね。あと、ありがとう」
「迷惑だなんて思ってないよ。ボクはメグちゃんが心配なだけ」
「もうあんなに飲まないようにする」
「それ、何回目…?」
「わかんない」

スッと目を逸らすメグちゃん。
本当に反省してるの?

そんな彼女をぎゅっと抱きしめる。

「…ハルくん?」
「今日も一日頑張れるように、エネルギーチャージ中」
「今日も仕事なんだね」
「うん。撮影だってさ」

メグちゃんとの休日を返せ!
本当は家でゆっくりする予定だったのに!

「夜まで?」
「たぶん」
「ご飯作って待ってる」
「ありがとう。明日はデートだし、気合い入れて頑張るぞっ!」
「いってらっしゃい」
「いってきまーす」
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