Wannabe
あまり恰好の良くない小休止を終え
突き立てた武器を杖代わりにし、立ち上がる。

荒々しく、武器……槍の先を引き抜くと
肩に担いで、目の前に広がる大地を見やった。


屍だらけ。

むしろ、屍しかない。


戦場とは、こんなものだろう。
彼女は、最早疑問を持たなかった。
< 5 / 8 >

この作品をシェア

pagetop