ポンコツ令嬢に転生したら、もふもふから王子のメシウマ嫁に任命されました
審査結果に納得いかないエレクトラが、説明を求める。

「どうして、ハルピュイア公爵家伝統のスープは負けてしまいましたの?」

『ただ、料理を作るだけではダメなのだ』

「どういう、意味?」

「お主らのスープには、野心、野望、下心など、人の黒い感情が溶け込んでいた。それが、舌触りを悪くしていたようだ」

「そ、そんなの……!」

『我がおいしいと感じるのは、気持ちの部分が多い』

一方で、私のスープには、ただただ“おいしく食べて欲しい”、“スープを食べて、元気になってほしい”などと、食べる人を考える気持ちしか溶け込んでなかったとリュカオンは語る。
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