ポンコツ令嬢に転生したら、もふもふから王子のメシウマ嫁に任命されました
「ああ、そうだ。アステリアに申すことが、あったのだ」
「何? 急ぎの用事?」
「父と母が、今日の夕方くらいにアステリアの料理を食べたいと言っていたのだ。何かちゃっちゃと作って、持って行ってくれないか?」
「は!?」
「だから、両親がアステリアの料理を食べたいと――」
なんでも、カイロス殿下が私の料理について、おいしかったと国王に報告したらしい。リュカオンも気に入っているという話もしたことから、いったいどんな料理を作るのか、是非食べてみたいという話になったのだとか。
「なんで、その話を先にしないの? 夕方って、あと五時間もないじゃない!」
「すまぬ。私の悩みのほうが、深刻で」
「国王夫婦に料理を作らなければならないほうが、深刻な問題だわ!」
いったい、何を作ればいいのか。イクシオン殿下に質問してくる。
「ねえ、国王夫妻はどんな料理がお好みなの?」
「知らぬ」
「は?」
「両親の食の好みなど、話題に上がらなかった」
会話することなく、黙々と食事をするのが当たり前だったようだ。
「何? 急ぎの用事?」
「父と母が、今日の夕方くらいにアステリアの料理を食べたいと言っていたのだ。何かちゃっちゃと作って、持って行ってくれないか?」
「は!?」
「だから、両親がアステリアの料理を食べたいと――」
なんでも、カイロス殿下が私の料理について、おいしかったと国王に報告したらしい。リュカオンも気に入っているという話もしたことから、いったいどんな料理を作るのか、是非食べてみたいという話になったのだとか。
「なんで、その話を先にしないの? 夕方って、あと五時間もないじゃない!」
「すまぬ。私の悩みのほうが、深刻で」
「国王夫婦に料理を作らなければならないほうが、深刻な問題だわ!」
いったい、何を作ればいいのか。イクシオン殿下に質問してくる。
「ねえ、国王夫妻はどんな料理がお好みなの?」
「知らぬ」
「は?」
「両親の食の好みなど、話題に上がらなかった」
会話することなく、黙々と食事をするのが当たり前だったようだ。