ポンコツ令嬢に転生したら、もふもふから王子のメシウマ嫁に任命されました
インゲン豆を水にさらし、自動調理器の中に入れる。半日ほど水にさらして、ふやかすのだ。

魔法仕掛けの自動調理器は、一瞬でインゲン豆をふやかしてくれる。

小豆と違い、インゲン豆は皮を剝いてから煮込む。毒抜きしなければならないので、ここできれいにあくを取り除いておくのもポイントだ。

念のため三回ほど茹でこぼし、舌触りをよくするために裏漉しを行い、ようやく煮込む作業に移る。

鍋に水を加え落とし蓋をした状態で、煮崩れるまでしっかり煮た。インゲン豆がホロホロになったころに、砂糖と塩を入れて、水分がなくなるまでぐつぐつ煮込む。

水分がなくなったら、練って硬さを調節した。

「よし、こんなもんか」

白あんが完成したら、今度は生地作りに取りかかった。小麦粉に酵母と重曹、砂糖、水を入れて混ぜる。生地がまとまってきたら、布巾をかけて休ませた。

三十分後さらに捏ねて、十分ほど休ませる。

蒸し器はないので、水を注いだ鍋を重ねてなんちゃって蒸籠を作った。

生地に白あんを包み、なんちゃって蒸籠で十分ほど蒸したら、“白あん饅頭”の完成だ。
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